蕭紅「生死場」の翻訳
蕭紅「生死場」の翻訳
今日は、授業で担当があたっている、蕭紅「生死場」を1ページほど訳しました。
文革期の小説は面白くはありませんが、中国語は簡単です。話の展開も一定なので、最初の4、5ページを読めば、どういう「落ち」になるのかがすぐにわかります^^
「生死場」は中国語は難しいのですが、作品としてはかなり面白いです。農民を描いているのですが、文革期文学のような「きれいな農民」ではなく、気持ちの悪い農民が出てきます。
例えば、
「 老王の奥さんは仕事が早く終わっても、彼女の尽きることのない運命を話すことしかしなかった。彼女の歯は話すごとにいつもがちがちと音を立て、彼女はそのようにして彼女のうらみや怒りをあらわしてみせるのだった。星の光のもとで、彼女の顔は緑がかり、目には青みが出てきて、彼女の目は大きな円形を描く。興奮するような言葉を話す段になると、彼女はしわがれた、抑揚のない一本調子の声を発した。そうすると隣に住む子供たちは必ず彼女のことを一羽の「ふくろう」だと言うのだった。彼女は、子供たちが彼女のことを「ふくろう」だと言うことにいつも憤慨した。自分があんな奇妙な生き物になるはずがないと彼女は思って痰を吐き始めるのだった」。*1
まだ、読み始めたばかりですが、全体におどろおどろしい雰囲気がみなぎっています。それと、動物の描写が多いということに気付きました。考えてみると、文革期文学には動物がほとんど出てこないように思います。動物には革命的な動物や反革命的な動物がいないからでしょうか。
*1:『蕭紅全集上巻』、ハルピン出版社、1991;1998年、p.9-10。訳は私。おそらく間違いがあります^^
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Date: 2005.09.06
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